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NEWS

2020.05.18

UPDATE

映画『プロメア』コラボビジュアルとクリエイターコメント解禁!



TVアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』と映画『プロメア』がどちらもスタジオTEIGGERのアニメーション作品ということで貴重なコラボビジュアルの制作が実現しました! 映画『プロメア』のキャラクターデザインを手掛けるコヤマシゲトさんが描き下ろした今回のビジュアルには、『BNA ビー・エヌ・エー』から獣人たちが生活する獣人特区“アニマシティ”を背景に互いに背中を預けて佇むタヌキ獣人の影森みちるとオオカミ獣人の大神士郎、そんな二人を羨ましそうに見る映画『プロメア』のガロ・ティモスとリオ・フォーティアが描かれております。繊細な色彩でそれぞれのキャラクターをポップかつコミカルに描いた両作品のファン垂涎の印象的なビジュアルをお楽しみください!

さらに、今回のコラボを記念して視聴者の皆様からの質問に両作品を手掛けている吉成監督/今石監督/中島かずきさんがお答えくださいました!一問一答コメントの全文は下記にてご確認ください。
※こちらのコメントには、最終話までの内容を含んだものもございます。まだご視聴前のお客様はご注意くださいませ。

●吉成監督から見た『プロメア』のアニメーション面での見どころ、今石監督から見た『BNA ビー・エヌ・エー』のアニメーション面での見どころを教えて下さい。 中島さんからは両作品のアニメーション面での感想を教えて下さい。
吉成監督:今石さん&サンジゲン組の集大成というべき「手描きテイストCG」の様式美。
今石監督:絵がうまい。色がいい。地に足着いてちゃんとしている。あるべき物をあるがまま描く逃げないスタイル。変なことをしない。
中島かずきさん:緻密な吉成アニメと豪快な今石アニメという感じでしょうか。今回の『BNA ビー・エヌ・エー』に関しては、アクションシーンは今石さんがコンテを担当することも多く、今石パートになるとコンテの絵柄ががらりと変わるのが結構目立ってて、そこは面白かったです。

●制作時、お三方だけで会話する機会はありましたのでしょうか。仕事、プライベート両面でありましたら教えて下さい。
吉成監督:今石さんに絵コンテを担当していただいた回のアフレコでは、3人集合しました。今石さんと二人がかりで中島さんの知識に対抗するんですが、とてもかなわんという感じです。
今石監督:3人だけで会うことは特に無かった。自分は今回絵コンテ作業がメインで基本机作業だった。5話12話のアフレコに行ったくらい。
中島かずきさん:特になかったと思います。僕が覚えてないだけかな。

●お三方が気に入っている『BNA ビー・エヌ・エー』の回はありますか?また、吉成監督は『プロメア』で一番好きなシーンはありますか?
吉成監督:監督した身としては、どれか1話を選ぶというのは難しいですね。どれも大事なエピソードなので。あえて言うなら最終回は作業していて一番充実感がありました。一視聴者の立場でみると野球回の5話は、とにかく楽しいです。『プロメア』はプロローグが好きですね。手際よく世界観を紹介しつつグラフィックとしても洗練されている。非常に良い導入だと思いました。
今石監督:5話はコンテを全編書いたので思い出深い。脚本がメインの中島回でなく、うえの回な所も良かった。久々に各話回を楽しめた。
中島かずきさん:やっぱり五話ですよね。うえのきみこさんと今石さんの持ち味が存分に出た回だと思います。

●吉成監督、今石監督、中島かずきさんに質問です。もしも自分が獣人だとしたら、何獣人だと思いますか? そして、どんな能力に長けていると思いますか?また、個人的に推しているお気に入りの獣人はいますか?
吉成監督:人には牛の様だとよく言われるので、牛獣人ですかね。動きが緩慢だからだと思います。なにか特技があるとすれば、長い労務に耐えるというところでしょうか。 推し獣人はフラミンゴです。
今石監督:多分ナマケモノかモグラ。必要な仕事をしない能力。サメがいたら良かったんですが獣じゃなかったですね。
中島かずきさん:コウモリ獣人ですかね。舞台の世界とアニメの世界を行ったり来たり。ジャッキーのことはみんな気に入ってると思うので言わずもがなですが、もうちょっと書き込みたかったのがフリップと石崎ですね。

●キャラクターの名前を決める上で、一番大切にしていることを教えてください!(意味や由来、語呂の良さ、フィーリング等)また、このキャラクターには別の名前の案があったというものがあれば教えていただきたいです!
吉成監督:キャラクターの名前に関しては意味を考えすぎない様に、わりと即物的な発想で決めています。とりあえず名前をつけてから後で意味付けしていく感じですね。
中島かずきさん:自分が最初から関わる作品については、いつも自分なりのルールを決めて相当こだわってネーミングするのですが、『BNA ビー・エヌ・エー』に関しては、僕が打合せに加わった時には既に主役二人の名前は決まっていたので、あまり厳密なルールを決めることなく感覚で決めました。これは常に心がけていることですが、口に出した時になじむかどうかは気にしています。ちなみに、士郎のニルヴァジールでの名前はアビヤッドです。

●クロには作中で明かされていない特別な能力があったりするのでしょうか?
吉成監督:クロは生体改造され、長寿なだけでなく、獣人同様の能力があり、中途半端ながら別種の動物になれる、、、という設定を考えていましたが活かす場所がなかったですね。
中島かずきさん:作中でも明かされてますが、長生きです。

●マリー伊丹さんは稼いだお金で何をしてるのですか?
吉成監督:普通に遊興に使っているのではないでしょうか?
中島かずきさん:獣人の孤児院「けだものの子ハウス」に正体を隠して寄付しています。そこではキザねえちゃんと呼ばれています。嘘です。おそらく稼いだ金で獣人生を享受してるんじゃないですか。

●ボリスの”キモさ”を表現するにあたり、意識したことはありますか?
吉成監督:キモいというのはあくまでみちる評であって、それほど気持ちのわるい事をしているわけではないと思いますが、キモさといものが表現できているとすれば、それは"子安力(こやすりょく)"の賜物だと思います。役者の方を決める前に子安さんにやってほしいなと思ってたら実際にOKになったのでそこでキャラクターがより魅力的になったところだと思います。
中島かずきさん:別にありません。ボリスのキャラクターを立たせるためには、その口調などに癖を作りましたが。

●アラン・シルヴァスタの先祖や家族は今どうしているのでしょうか?
吉成監督:会社の経営を若いアランに押しつけて、悠々自適の隠遁生活をしていると思います。
中島かずきさん:シルヴァスタ財閥は世界経済を支配するほどの力を持っています。なので彼の家族も、日々財閥の運営にいそしんでいます。

●『BNA ビー・エヌ・エー』も『プロメア』も音楽と映像が合わさった気持ち良い演出に引き込まれますが、双方の演出でのこだわり、ここのこの部分を味わってほしい!というポイントがあればお教え頂きたいです。
吉成監督:劇伴を担当されたmabanuaさんの作る曲は、あまりアニメでは使われない独特な音域のもので、使い所は結構難しかったですが、作品のおしゃれさやカッコよさは音楽の力に大分助けられました。
今石監督:『プロメア』では全体で音楽が無い時間の方が短いくらいべったり曲をかけています。 『BNA ビー・エヌ・エー』ではコンテのみで音楽演出には関わってないけど、五話の後半でジャッキー達に二回目の歌を歌わせたのはコンテのアドリブだった気がする。

●TRIGGER作品大好きです! 質問なのですが、『プロメア』と『BNA ビー・エヌ・エー』の制作期間が少し被っていたと聞きました。 今石監督、吉成監督、それぞれ相手の作品に参加して1番大変だった箇所はどこですか?
吉成監督:これは『プロメア』に限らずいつもの事ですが、とにかく1カットあたりの描かなきゃならないモノ、要素が多い。情報が短い尺の中に凝縮されているので、なにが起こっているのかを理解出来る様にまとめるのが難しいし、作業量も多い。まあつまり…とてもやり甲斐があります。
今石監督: 『プロメア』の制作が押したことで、『BNA ビー・エヌ・エー』に迷惑をかけ申し訳なかったので、「監督に言われたことをなんでもやります」と罪滅ぼしのつもりで参加しました。ただ、言われた自分の担当シーンはアクションシーンばかりでむしろご褒美に近く、すっかり楽しんでしまいました。

●ベアーズのチームメンバーの名前と書き方、性別を教えて下さい。ちなみに、ラスカル荒井は眼鏡を取るとどんな目をしていますか?
吉成監督:ジャッキーとラスカル新井が女子、後のメンバーは男性です。ラスカル新井はつぶらな目の持ち主です。
今石監督:わからない…。新井の瞳は点でいい位のつぶらさだと予想。

●私は『リトルウイッチアカデミア』が大好きなので、監督の次回作を心待ちにしてました。 『BNA ビー・エヌ・エー』を見てコレコレと思って毎週楽しみにしています。そこで吉成監督に質問です。アッコもみちるも一言で言えばガッツのある女の子だと思うのですが、監督はこういう女の子が描きたいとお考えなのですか?
吉成監督:結局行動力のある人間が一番強いと思っているので、自分の能力の枠を超えて挑戦するタイプの人を性別に限らず主人公にしたいというのはあります。結果的にどちらも女の子になったのは、行動や気持ちを主張する女の子を描きたい気持ちがあるからです。

●士郎さんの首のベルトは自分で手に入れた物ですか? それとも誰かから貰った物ですか?
吉成監督:首輪についてはちゃんと考えてはないのですが、本人の性格的に自分からということはなさそうなので恐らく誰かにもらった物だと考えていました。

●『BNA ビー・エヌ・エー』第8話「The Mole Rat Speaks」これは吉成監督と堤プロデューサーですか?
吉成監督:自分たちの気づかないうちにスタッフがお遊びの要素で入れたものですね。限られた時間の中で隙あらばそういうネタを入れるスタッフもいます。他にも探せばあるのかもしれません。



●吉成監督と組んだ時と今石監督と組んだ時、仕事の仕方など違いを感じましたか?
中島かずきさん:吉成さん今石さんだけでなく、監督は一人一人個性が違うので、進め方も違いますね。こちらとしては、監督の意図を汲んで、その上で自分が面白いと思うものをどう提示していくかを考えます。そのアプローチの仕方を、相手によっては変えなければならない時があるので、その辺が難しいですね。